8日目の朝


 

ある日彼女は突然泣き出した

寝ている私のすぐその後ろに

私の魂が立っていたのよ

長く甘い髪をときながら

もはや色さえも失せた瞳で

きっと明日 死神が迎えに来るわ

そして悪魔が牙を剥き出し 襲いかかった

 

僕は切なく胸いっぱいになり

涙あふれる君をなぐさめる

僕らを弄ぶのは運命だけなのに

ビンの中の毒のように君は綺麗さ

でもおびえたまま僕の背中で

きっと私は死んでしまうと泣きじゃくる

そして悪魔が白いナイフで 襲いかかった

 

夜のとばりさえ降りるのを待たず

大空に君は羽根をひろげた

ついに彼女はひとりあの天国へ

窓ガラスをこぶしで突き破る

飛び散ったガラスのその破片

彼女は何とも不思議なその感じ

そして悪魔が牙を剥き出し 襲いかかった

 


 

First Release

1977.10.5 この夜にさよなら

作詞:甲斐よしひろ

作曲:甲斐よしひろ

編曲:甲斐よしひろ